2012-12-05

PayPal ペイパル

物欲を満たすにはものを買わねばならず、ものを買うには代金を支払わねばならない。支払いにはいろいろな方法がある。物々交換、現金、振込、小切手、クレジットカードなど。どの方法にも長所、短所がある。
海外から通信販売で何かを買う時には、予め支払い方法が指定されている。ほとんどはクレジットカードだ。振込も可能な場合があるが、海外の金融機関に振り込むには手数料が高い。
クレジットカードの長所は、支払いが簡単なこと。通信販売なら番号と名前だけで買い物ができる。短所としては、簡単なだけに悪用もされやすい。
PayPalは、クレジットカード会社と売り手の間に入る支払い代行会社だ。普通なら「買い手→銀行→クレジットカード会社→売り手」の順に支払いが行われるが、PayPalはクレジットカード会社と売り手の間に入る。そのため売り手には買い手のクレジットカードの情報が伝わらない。
PayPalの長所は、クレジットカードを悪用される可能性が減ること。これは安心だ。短所は、PayPalに登録した個人情報を不正利用される可能性があること。何者かにアカウントに不正にアクセスされ、住所を勝手に登録され、買い物をされてしまうこともあり得る。とはいえ、不正利用されたことをオンラインでPayPalに報告できるので手続きは楽だ。
個人的には信用している。海外通販の支払いで、PayPalとクレジットカードがどちらも可能な時には、迷わずPayPalを選ぶ。

【欲求】★レベル1
生存の欲求。財産をなくすことは生存に関わる。マスローの説では、第2段階、安全の欲求か。

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PayPalアカウントに不正アクセスされ、ネット通販で買い物された。
Walmartで$296.76 USD。しかし犯人が誰か分かってしまうから面白い。


Le Dung、ベトナム系、女性、50代半ば。住所はアメリカ合衆国カリフォルニア州ポモーナ、Eアルヴァラード通り763番地(763 E Alvarado Street, Pomona, CA 91767, USA)。1924年に建てられた家の資産価値は約21万ドル、39歳から67歳まで、男性10人、女性3人、合計13人が暮らしているという。借家だろうか。近所にはアジア系の名前が目立つ。Le Dungは荷物を受け取るだけで、主犯格は他にいるとしても、犯罪に加担していることに代わりはない。


PayPal Unauthorized Purchase Suspect: Le Dung @ 763 E Alvarado Street, Pomona, CA 91767

昨夜は風が強く、外は荒れていた。そのせいではないが、なぜかよく眠れなかった。
午前5時、外は真っ暗だった。何気なくiPhoneを見ると、大量のメールを受信していた。送信者名は無秩序な英数字の列、件名は世界の最新ニュースのヘッドライン、1行目のプレビューは再び無秩序な英数字の列。理解不能な文字の羅列に混乱し、焦った。未読メールは、50件ずつ何度メールを読み込んでスクロールしても続いた。どこまで続くのか。まさかウイルスに感染したのか。Mac BookとiPhoneがもう駄目かと思うと動揺した。


しかし、その夜はちょうど、大事なメールを待っていた。迷惑メールの中に紛れているかもしれないので、いずれ探さねばならない。気持ちを落ち着かせてよく見ると、最後の未読メールを受信したのが午前3時31分であることに気づいた。1時間以上前のことだ。差し当たり、目の前で迷惑メールの洪水に見舞われることはないと分かり、安心した。
メールは決して開かず、送信者名、件名、1行目のプレビューを頼りに、受信した時間を遡りながら1件ずつ慎重に分類していった。その数、1000通余り。そして最後の未読メールはPayPalからだった。自分のアカウントから、Le Dungが、Walmartに$296.76 USDの注文をしたことを知らせていた。受信は午前1時37分(犯人の午前8時37分)。それから2時間足らずの間に1000通を超える迷惑メールを受信したことになる。不正利用が発覚するのを遅らせる手口だろう。被害者が、ウイルス感染と勘違いしてパニックに陥るか、あるいは1件ずつ確認するのを面倒に思い、迷惑メールと不正利用を知らせるメールをまとめて消去してしまえぱ、被害に気づくのが遅れる。
午前6時23分(犯人の午後1時23分)、PayPalの問題解決センターに不正利用を報告し、パスワードを変更した。アカウントには利用制限がかかり、これ以上の支払いができなくなった。被害に気づいてから90分足らず、偶然にも短時間で対応できたが、それでも不正利用から5時間弱が経過していた。
さらに5時間が経過した午前11時54分から午後0時4分(犯人の午後6時54分から午後7時4分)までの10分間、再び43通の迷惑メールを受信した。しかし既にできる限りの手を打ち、これ以上アカウントを不正利用される可能性は低いと分かっていた。1日の仕事を終えて帰宅し、駄目押しにもうひと働きしているであろう犯人の努力が哀れに思えた。先にPayPalに確認したら無駄な仕事をせずに済んだろうに。その後、迷惑メールは止んだ。PayPalの通報を受けたWalmartが、犯人に連絡をしたことだろう。
Walmartに注文したものが何かは分からない。クリスマスプレゼントだろうか。ただし残念ながら、こちらは何もプレゼントする気はない。

不正アクセスに遭うのは今年3回目になる。最初はGmail、インドネシアから。次はFacebook、ロンドンオリンピック期間中のイギリスから。そして今回はPayPal、アメリカから。慣れてしまった。こういうものだと思う他ない。幸い、今のところ実質的な被害はない。インターネットで世界が狭くなったのを感じる。

12-12-15 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
返金された。
オンラインで買い物する以上、支払いはクレジットカードに頼らざるを得ないし、使う以上は不正利用される危険がつきまとう。PayPalを利用することで、危険が減るのか増えるのかは分からない。個人的には、今後もPayPalを利用するつもり。

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