2012-06-04

ロードサービス

その日も被災地に向かっていた。
仙台の手前の高速道路を走っているとバイクの後輪が振れた。これは本格的におかしい。
しばらく前から、道路の継ぎ目に妙にハンドルが取られることに気づいていた。1時間前に休憩した時も、見た目に後タイヤの空気圧が落ちていて、触ると前タイヤと比べて柔らかめだった。目的地に着くまで持つと思ったが、いよいよ来たか。
追い抜いたばかりの車を左のミラーで確認し、左にウインカーを出しながら追い越し車線から走行車線に車線を変更した。減速すると後輪の振れがさらにひどくなり、後タイヤがボコボコいう音が聞こえ始めた。走り続けるのを諦め、さらに左の路肩に寄ってエンジンブレーキで減速していくと、白い煙が見え始めた。バイクが停まるに任せ、降りた。後タイヤが白煙を上げていた。ゴムの焦げ臭い匂いがした。タイヤの表面に小さな穴が見えた。何か刺さって抜けた跡だろう。パンクだ。


自宅から300km。路肩から馴染みのバイク屋に電話をかけ、状況を伝えると、その日のうちに修理して自走して帰るのは不可能と分かった。保険会社に電話してロードサービスを頼んだ。
天気がよかった。路肩のフェンスの外に出て地面に寝転がると、空には虹が見えた。待つこと1時間30分、次第に日が暮れていったが、長いとは感じなかった。ロードサービスが来てくれると思うだけで心強かった。


ロードサービスが到着すると手際よくバイクを積み込み、馴染みのバイク屋が紹介してくれた現地のバイク屋まで運んでくれた。
そして新幹線に乗り換え、自走するより早く帰宅したのだった。

【欲求】★レベル1
社会人として路上に停まったバイクは片づける責任がある。しかしロードサービスなしにはどうにもならなかった。助かった。本当に心強く、有り難いと感じた。

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