2012-04-22

アルファベットの名前を漢字に翻訳した本を書く

アルファベットの名前を漢字で書いてほしいとリクエストされることがよくある。多くの場合、音だけ漢字にする。今まで見たことがある例は、例えばマルティンは「丸点」、アンドレアは「安土麗亜」など。中国語で(鉄腕)アトムが「(铁臂)阿童木」になるのに似ている。皆誇らしげに見せてくれるが、漢字の意味が分かる側から見れば、ヤンキーの落書きみたいな名前をあてがわれてかわいそうな気持ちになる。

アルファベットで書かれた西洋の名前は、漢字の名前と違って、あるのは音だけで意味はないように思われていることが多い。時には、特に若い人は、本人ですらそうだ。しかし実は、西洋の名前にも、宗教や伝承などにちなんだ意味がある。意味が分かれば名前は翻訳できる。それを意味する、名前に使われそうな漢字を当てるのだ。それなら、漢字の意味が分からない相手に、あり得ない名前を授けずに済む。

アルファベットの名前を漢字に翻訳してまとめた本があれば、誰にでもこれができる。最近はインターネットでもある程度調べられるようになったが、母語がアルファベット表記の人たちが、たくさんの名前が翻訳されてきれいな漢字で書かれ、一冊の本のまとめられたものをめくりながら、家族や大切な人の名前を探すのは、きっと楽しいに違いない。それが異文化理解にもつながる。本を書くことで手伝いができたら嬉しい。

【欲求】★★★レベル3
珍しく、人のために何かしたいと素直に思う。それには、人とのつながりを求める気持ちも多分に含まれているだろう。

ヨーロッパにいた頃、世話になった友達やその親戚の名前を漢字に翻訳してプレゼントして喜ばれた。白いカードにボールペンで、できるだけ丁寧に書いたが、お世辞にもうまいとは言えない字を居間に大切に飾っている人もいるという。有り難いことだ。その後、訳が進まないまま10年が経過した。作りかけのデータベースもそのままだ。
気に入っている訳がある。ハンスは「寛善」、音も似ていると彼の息子が喜んでいた。その息子のフーコーは「解覚」、禅の雰囲気もある。どちらもスイスで大変世話になった人たちだ。人柄に合わせて訳した漢字の名前を見ると思い出が蘇る。彼らに感謝したい。Ich moechte noch Mal schreiben, vielen Dank. Wieder luaekae!
もうひとつ。ヘレンやヘレナは太陽を意味するので「陽子」さん。ヘレナは、真冬のストックホルムのユースホステルで、深夜に同じ机で勉強していた。彼女はフィンランド出身でヘルシンキで会社を経営していたが、仕事の傍らストックホルム大学院で勉強しており、定期的にストックホルムに来ていた。世界には息を吸いながら音を発する言語もあることを彼女から学んだ。

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